大好きな作家との出会い。 [雑談]
新型インフルエンザの影響で休校だった間、わたくしが一番好きな時間~本が読めました。
これは大好きな「宮尾登美子」さんの着物と作品の雑誌。前から欲しかったのですが近くの書店で置いてなくって忘れたりしていて・・・
Amazonってホントに便利で早いですね~。大体次の日には届くんですもの!
- 作者: 宮尾 登美子(みやお とみこ)
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2009/04/08
- メディア: ムック
- 私が宮尾登美子の作品を知ったのは中学三年の卒業式を目の前にした3月。
- 当時、私は電車とバスを乗り継いで、音楽高校受験のためにレッスンに週2回通っていました。読書が大好きな私は学校でもヒマさえあれば文庫本を読んでいましたので、国語の先生には珍しい子と思われていたのかもしれません。
- 2月に受験し、合格。しかし出身中学からはたった一人、その私学に進学ということで文集や寄せ書きに「ひとりぼっち」と書いていたのを主任のH先生のお目にとまったようです。主任の先生は国語科の先生です~。ある日「放課後に職員室まで~」と言われ、「何かしでかしたか!?」とドキドキしながらドアをたたきました。
- H先生はご自分の席にワタクシを呼んで1枚のメモを渡されました。
- ~宮尾登美子「一絃の琴」~ とだけ書いてありました。
- 「高田さん、芸術の道は大変長く険しいものだと思うわ~。この本を読んでごらんなさい。くじけたときにもあなたをきっと励ましてくれると思うから」
- H先生は普段とても厳しい先生でしたが、授業はさまざまなエピソードやエッセイの紹介などを織り交ぜた魅力ある授業をされる先生でした。私はとても国語の授業が好きで楽しみにしていたのです。
- そのH先生から渡されたメモにある「宮尾登美子」という作家。
- 時期的にはその前の年に第80回直木賞をこの作品で受賞していたのではないかと思います。
- 本屋さんに行き、「宮尾登美子」の本を探しました。
- そして「一絃の琴」という作品から宮尾作品にはまっていったのです。
宮尾作品の魅力は一言で書けませんが、しいていえば「女性の生き様」を書いていることでしょうか~。
そして、宮尾さんは毎日コツコツ長編に取り組まれるけれど、夕方になればキチンと時間を決めて「普通の主婦」をされていることにも人間的魅力、親しみを覚えてしまうんです。
- 私、独身のときはお小遣いは「コンサートと本と飲み会~」というぐらい本を買って大阪への乗車時間などに月に何十冊と読破していました。
- いまは中々忙しくて、続きものなどは時間がかかりますが、やはり活字を読むのは好きですね。
- 中学のときにオマセさんだった私にこの本を勧めてくださったH先生~感謝しています。
- 同じ町内に住み、先生は今は悠々自適、趣味のコーラスなどにも参加されていてお元気でおられます。「高田さん、いつもいい声ね~」とお褒めくださいます(お世辞かな?)
- 先生にいつかこのお話をしなくっちゃと思いながら、いやいやまだまだ~とも。
- 大切にしていたい話~今日はこんなお話を書きました。
- 時間に余裕を持って生活するって大事ですね~。いつもいろんなコトに追われてしまいがちです。そう、新型インフルエンザの騒ぎもポジティブに考えて「自分のための時間」を過ごせた感があります~
タグ:宮尾登美子
2009-05-24 10:25
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コメント(4)
この一週間は忙しいかあかさんに神様がくれた休息かも知れませんね。
by nyankome (2009-05-24 19:11)
「一絃の琴」「序の舞」・・・大好きです!
一絃琴・・・聴いたことないので是非聴いてみたいのですが・・・。
どんな風に演奏するのでしょうか?
そしてどんな曲なのでしょう?
by Cecilia (2009-05-25 01:38)
nyankomeさん>そうですね~ゆっくり過ごせるとココロも身体もリフレッシュです!
by かあか (2009-05-25 16:53)
Ceciliaさん>以前に須磨琴一絃琴を聴きました。たった1本の絃をはっただけの小さな楽器で風雅な音色といいますか、ひなびた感じがいたしました。
by かあか (2009-05-25 17:03)